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2022FOSS4G 2022 speaker イタリア・フィレンツェ talk

GIS は歴史的に、特定のハードウェアと、特定の OS と、特定のタイプのユーザーに縛られてきた。このプロジェクトの背後にあった問いはもっと単純だった──特別なハードウェアもなく、コードも書かずに、誰でも、どこからでも、デジタル地球を扱えるとしたら、何が可能になるか。

その問いから導かれた、3 つの設計上の賭け。

  • 完全にブラウザベースのアプリケーション──インストール不要、プラットフォーム固有のビルド不要、ブラウザがあるデバイスならどこからでも開ける
  • ノーコードでの編集をデフォルトに──3D 地理空間データを、何も書かずに管理・編集・計算・公開する
  • ブラウザの中でランタイムに動くプラグインシステム──設定ファイルを書き換えるのではなく、マップそのものを拡張する

オープンソースの賭けも早い段階で打った。Cesium を React から綺麗に使うためのラッパー──Resium──は、本体製品が完成するより前に、独立した OSS パッケージとして公開してある。今もメンテナンスが続いていて、私たちのチームの外でも使われている。

これは 4 分のライトニングトークで、FOSS4G の場でこのプロジェクトを初めて公に紹介した登壇だった。当時、Re:Earth──私たちのチームが開発しているオープンソースの WebGIS──はバージョン 1.x の段階で、フロントは React / TypeScript、バックは Go という構成で組まれていた。外部の貢献者にも読みやすいコードベースを保てるように、という選択である。数年経ったいま、当時の賭けは概ね生き残っていて、プロジェクト自体は、当時のライトニングトークがほのめかしていた「汎用的なデータマネジメントの土台」へと広がってきている。

根っこにあるミッション──デジタル地球を開き、プロの GIS ユーザーでない人にも、その上で本当の仕事をしてもらう──は、いまも解くに値することだと思っている。